サヴァケ語

概要

極めて単純かつ論理的、かつ不自然な人工言語です。品詞は動詞・名詞・接続詞だけ、動詞には自動詞しかないという非常に単純な文法となっています。
サヴァケ語でサヴァケ語は"savakeke"、"savake"「自動詞」+"-ke"「~語」という意味です。「サヴァケケ語」は二重表現ですね。

音韻

音素

母音:a,i,u,e,o
子音:k,g,t,d,n,p,b,m,r,l,f,s,c,j,v k,g,t,d,n,p,b,m,l,s:英語や日本語と同じです。 f,v:英語などのf,vです。 r:英語のでもイタリア語のでも日本語のでもいいです。 c:チャ行の音です。 j:ジャorヂャ行の音じゃ。([dʒ]でも[ʒ]でもおけです。)

構文

語順は動詞➝主語➝接続詞というものです。修飾は…後置修飾と言えるでしょう。
この言語の構文は全て、以下の図のような形で表せます。

(V:動詞,N:名詞,C:接続詞。)
★動詞,名詞,接続詞はどれも省略されることがある。

動詞のみの文「何かが~する」と名詞のみの文「~がある」、接続詞のみの文「でも…(相手の言うことと自分が言いたいことが食い違ってる)」なども作れる。
ただしそのような文の解釈は文脈に依存します。
ところで、上の図の注釈を見ると動詞・名詞・接続詞どれも一つも使っていない文も作れることになりますね……?
そう、沈黙は「全て、文脈に任せます」ということを意味します。これは沈黙まで定義する人工言語ですよ。

品詞

動詞:一音節かつ子音がある語
接続詞:母音のみから作られる語
名詞:上以外。

動詞関係

・動詞には動作動詞・状態動詞があります。状態動詞は-aで終わります。
・"la"「有る」という動詞は、文頭で省略できます。

接続詞関係

・接続詞には「動詞接続詞」、「名詞接続詞」、「関係接続詞」の三種類があります。
・接続詞には、接頭辞が一種類あります。
・「動詞接続詞」は「左右の動詞が同じ動作を示す」とき、「名詞接続詞」は「右の名詞が左のを単純に修飾するとき」に省略されます。
i-: 接続詞につく接頭辞。右の動詞が原因・背景など、左の動詞が結果などを表すようにする。
例えば、"a"につけて"ia"にすれば、「右の動詞は左の動詞の背景である」のようになる。

名詞関係

・名詞には「具象名詞」と「抽象名詞」と「代名詞」があり、「抽象名詞」は形容詞のようなものです。「抽象名詞」は修飾したときに「何かを所有する」という解釈ができません。
抽象名詞は-iで終わり、「代名詞」は-nで終わります。 ・名詞は、文脈で分かるときに省略されます。
・名詞の後ろに"A B"のように直接名詞をおくと"BのA"のように修飾関係になりますが、これは実は接続詞が省略されたものと解釈されます。

動詞接続詞

動詞(句)と動詞(句)を接続します。
(例)
[接続詞省略]: 左の動詞と右の動詞は同じ動作を別の視点から見ている関係にある
普通の言語でいう他動詞の主語/目的語のような関係。左の動詞が原因・背景、右の動詞が結果であることがおおい。
「私は魚を食べる」(私が食べ,魚が無くなる)、「彼は日本人だ」(彼が有り,日本人として存在するものがある)
i: [接続詞省略]と同じだが、右の動詞が原因・背景、左の動詞が結果を表す。
ei: 左の動詞の後、右の動詞が起こる。
oi: 左の動詞は右の動詞と同じ節にある。(関係節を続ける)
a: 左の動詞は右の動詞の背景である。
u: これ以降右の動詞は「偽、否定文」である。
ui: 右の動詞のみ、「偽、否定文」である。 uo: [左の動詞]ならば[右の動詞]が起こる。 ea: [左の動詞]から間接的な理由で[右の動詞]が起こる。

名詞接続詞

名詞と名詞を接続します。上の図でいうと「名詞」への矢印を出します。
(例)
e:~と(動詞接続詞と同形だが、名詞の前に来る点で異なる。)
ou:~の(名詞をひとまとまりにする。トキポナという言語のpiという単語に似たものです。)

関係接続詞

名詞と動詞を接続します。
(例)
o:[名詞]は[主語の抜けた動詞句]の主語である。動詞一つ分しか効果が続かないので、同じ節であることを示す接続詞oiで続けよう。

時制など

助動詞などはないので、時制なども動詞+名詞+接続詞で表す。必ず示さなくともよい。
de:[名詞]という過去の時間に何かが起こる
te:[名詞]という未来の時間に何かが起こる

外来語

外来語を借用するには、この言語の音韻に合わせなければなりません。
子音連続:
この言語には子音連続はないので、間に"u"を挟みましょう。
閉音節:
この言語は開音節言語なので、後ろに"u"を付けましょう。
(上の操作を行った後でもまだ)一音節の語:
二音節にするために、語頭に"e-"をつけましょう。

例文

ri man.
私は学ぶ。
私は学ぶ。

ri man ki ake.
私は学び、言語が知覚される。
私は言語を学ぶ。

ne man ge tun pa.
私は与え、あなたは受け取り、何かが移動する。
私はあなたに(何かを)与える。

bo teto e miku co mezumaraizaru.
テトとミクが歌い、メズマライザルが音となる。
テトとミクがメズマイラザル(という曲)を歌う。

la nana ati re nekocanu
大きい猫があり、ネコチャヌという名前の存在がある。
大きい猫の名前はネコチャヌだ。

man ra ara.
私があり、人としての存在がある。
私は人間です。
※laが省略されています。

de tito a me nana e vava ze mita.
昨日という過去があり、猫と犬が食べ、肉がなくなる。
昨日猫と犬が肉を食べた。

de a ka kapo egi ei ze un.
過去があり、複数の国が戦い、その後それが話す。
国々は戦ったが、その後話し合いが行われた。

la avi u ra un.
悪い物があり、彼としては存在しない。
悪いのは彼ではない。(彼じゃないけど悪いのはある)

u la avi ra un.
悪い物がなく、彼として存在しない。
彼は悪くない。(悪いのは存在しない)

do vava ki ara o ne oi pe ama.
犬は好み、[与え、食べ物が動く]人が思われる。
犬は餌をくれる人を好む。

ke man co ake o ta ioi si man.
私が話し、[私が作り、成った]言葉が音となる
私は私が作った言語を話す。

単語

検索結果

a 左の動詞は右の動詞の背景である
aci 強い
afi 良い
afu 服
agi 沢山の
aka お金
ake 言葉
ama 食べ物
an あれ,それ
apa 家
ara 人
aruka アルカ
asi カラフル,派手な
ata 腕
ati 大きい
ato 時間
ato 朝
atogu 時計
avi 悪い
babagu リュックサック
baga バス
bagu 鞄
bara 兄弟
basi 黒
bata 背中
bego ベッド
bo 鳴く,音を鳴らす
bugu 本
busi 青
buta 腹
bute 仏
cago 椅子
ce 望む,願う
ceta 胸
co 音になる
cocopa スーパーマーケット
copa 店
cu 焼ける,燃える
cufu 靴
de [名詞]という過去の時間に何かが起こる
de 怒る
dego 机
di 悲しむ
do 好む
dogo 扉
e ~と
ea [左の動詞]から間接的な理由で[右の動詞]が起こる。
egi 複数の
ei 左の動詞の後、右の動詞が起こる
emupo 帝国
eto 昨日
faca 花
fafa 風
fapa 工場
fape 太陽
fata 顔
fe 落ちる
feta 頭
fi 開く
fo 飛ぶ
fosi 白
fu 吹く
fu 閉じる
fura 友達
futa 足
ga 所有される、飼われる
ge 何かを得る,受け取る
gi 嗅ぐ
gi 寝る
gisi 緑
go 数える
gote 神
gu 味わう
gu 起きる
guca 草
hako 心
hato 昼
i [接続詞省略]と同じだが、右の動詞が原因・背景、左の動詞が結果を表す
ici 弱い
in これ
inugulicu 英語
isi 無色の,地味な
iti 小さい
ito 今
itukuilu イスクイル
je 叩く,殴る
ji 固まる
jisi 黄色
jo 蹴る
ju 溶ける
juju 魚
ka 戦う
kaga 自動車
kapa 会社
kapo 国
ke 話す,言う
ki 知る
kipo 王国
kogo クローゼット
ku 知覚される、思われる
la 有る
li 生じる,生まれる
ligo 電灯
lipa 図書館
lo 働く
lojibanu ロジバン
lupe 月
makudonaludu マクドナルド
mama 母
man 私
mapa 山
me 見る
mi 食べる,摂取する
mita 肉
mo 聞く
na 使う
na 持つ,~に何かがある
nake 名前
nan 誰,なに
nana 猫
nato 夜
ne 何かを与える
neta 首
ni 入る
nifonugo 日本語
nin 誰か,何か
no 迎える,~に何かが来る
nu 出る
o [名詞]は[主語の抜けた動詞句]の主語である
oi 左の動詞は右の動詞と同じ節にある(関係節を続ける)
on こと(oi で関係節をつなげ、名詞句を作ろう。)
ou ~の(名詞をひとまとまりにする。トキポナという言語のpiという単語に似たものです)
pa 踊る
pamara 家族
papa 父
pe 倒れる
pe 動く,行く,進む
pi 上がる
pifa 空
po 戻る
pu 下がる
pupu 鳥
ra ~として何かが存在する
re ~という名前の存在がある。
resi 赤
ri 学ぶ
riva 川
ro 楽しむ
ropa 道路
ru 驚く
sapa 町
sara 姉妹
se 命じる
sen 自身
sevake 自動詞
sevakeke サヴァケケ語(この言語)
si 作る,させる
simagu スマホ
siva 海
sofu 靴下
supa 学校
ta 変わる
tapa 駅
te [名詞]という未来の時間に何かが起こる
tega 電車
tira 先生
tito 今日
tokipona トキポナ
toto 明日
tun あなた
tura 生徒
u これ以降右の動詞は「偽、否定文」である
ugi 少しの
ui この次に続く動詞のみ「偽、否定文」である
un それ,彼,彼女
uo ならば,[左の動詞]ならば[右の動詞]が起こる。
uti 中くらい
vaka 財布
vake 動詞
vama 飲み物
vava 犬
ve 触れて感じる
vi 喜ぶ
vo 回る
vogo 壁
vu 凍る
vuca 木
zan 他のもの
zavake 他動詞
zaza 虫
ze 無くなる
zeze エビ,蟹
zi 欠ける,砕ける
zo 失う,~から何かがいなくなる
zu 休む、止まる